南アフリカランドの金利で儲かる!持ってるだけで得をする?

FXにおいて、2つの通貨における金利差から生まれる「スワップポイント」を得られやすいのが新興国通貨。

アメリカ、ヨーロッパといった先進国に比べ、ニュージーランドや南アフリカといった新興国は政策金利が非常に高く設定されています。

今回の記事では、南アフリカの通貨、南アフリカランドについて詳しく見ていきましょう。

■南アフリカランドの特徴

まず、南アフリカランドの最大の特徴は先に書いたように「高金利通貨」であることです。

政策金利が2016年10月時点で7.00%と、アメリカの0.50%、日本の0.10%と比較するとかなりの高さであることが分かりますよね。

これによりスワップポイント狙いで他通貨を売って南アフリカランドのような高金利通貨を買う、というキャリートレードを行うトレーダーも多く存在します。
為替レートの変動を考えなければ、南アフリカランドは持っているだけで毎日金利差益分が付与されるのです。

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また、他通貨に比べマイナー通貨といえ、流動性が悪く、プライスが大きく動きやすいという特徴があります。

そのため初心者にはあまり向いていないと言えるのではないでしょうか。

■南アフリカランドのリスク

持っているだけで毎日お金が入ってくる…なんてことを聞くと聞こえはいいですが、当然スワップポイント狙いのトレードにはリスクも存在します。
代表的なものをいくつか紹介しましょう。

1.為替レートによる損失が発生するリスク

まず一点目が、為替レート変動による損失が発生するケースです。

スワップポイントを貰えたとしても、それを上回る損失が為替の変動によって発生してしまえば意味がありません。
下の画像は南アフリカランド/円の月足チャートですが、基本的に下落トレンドとなっていることが分かるかと思います。

ただ所持しているだけでは損失が発生してしまい、見通しなしの投資は危険であることが見てとれます。

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2.新興国経済におけるリスク

次に、南アフリカが新興国であるゆえに経済の地盤が安定していない、ということです。
新興国は高い経済成長率を誇っている国も多いものの、南アフリカのようにその産業の大半を占めるのが価格変動が起こりやすい資源である、という場合もあります。

資源価格の変動により自国経済の成長率が揺らぐというのは、幅広い産業を行なっている先進国に比べると、やや不安が残る点でしょう。

かつて著しい高成長を遂げていたBRICsの一角であるブラジルも、2016年にはGDPがマイナスとなるなど、成長に鈍化が見えてきています。
南アフリカも同じ新興国という括りで見ればリスクは潜んでいると言えるのではないでしょうか。

3.スワップポイント減少のリスク

そして最後に、政策金利の変更によるスワップポイントの減少です。
先進国の間で長く続いてきた金融緩和は、政策金利がほぼ0%になるという「異次元緩和」を引き起こすこととなりました。

これにより新興国との金利差はますます拡大し、それに伴いスワップポイントも上昇していますが、2015年ころからアメリカを皮切りにテーパリング(緩和縮小)による利上げが見られるようになってきています。

未だ金利差は非常に大きいと言えるものの、これからその差は徐々に縮まっていく可能性も考えられ、経済動向には目を見張っておきたいところです。

■これからの南アフリカランドの展望は?

南アフリカランドの展望を考えていくには、当然南アフリカの経済がどうなっていくか、を考えることが重要です。
遥か未来を予想することは出来ませんが、現在起きていること、そして近い将来起きそうなことから先を予測することは可能でしょう。

まず起こり得ると考えられることは、アメリカの利上げによる資金流出です。
アメリカが政策金利の引き上げを行えば、その金利上昇を理由にドルを買う動きが強くなります。そして自国通貨を売る、というわけですね。

資金流出は自国通貨売り、すなわち自国通貨安を引き起こします。
新興国通貨安は輸出国にとってはプラスの要因ということも出来ますが、必要以上のインフレ、外貨建て債券の支払い額が膨らむというリスクもあり、デメリットの方が大きいと言われていますね。

そうなれば当然経済は悪化、巡り巡って新興国だけでなく、その国に関係する多くの国が悪影響を受けることとなります。
当然FRBもこういった危険性は考慮したうえで利上げを行ううえですが、経済引き締めにはそれなりの対価は必要だという考えもあり悩ましいところです。

よって、南アフリカランドの展望ですが、先進国の金融政策の動向を見守ったうえで、そういった国で利上げが行われるようなら注意が必要、ということが出来るでしょう。

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