未だ規制のかかる人民元!そのベールを脱がす!

中国の通貨である「人民元」は、円やドル等の通貨とは違った性質を持っていることで有名です。

我々日本人にとってはそこまで馴染みが深くない通貨であるかもしれませんが、世界における人民元の価値は上がってきています。

この記事では人民元がどういった通貨なのか、そしてどんな点で他の通貨と異なっているのか等について詳しく見ていきましょう。

■人民元の特徴とは

人民元はさきに書いた通り、中国の中央銀行、「中国人民銀行」が発行している通貨です。
人民元が他の通貨と最も異なる点は、その為替レートが中国政府によって管理されているという点でしょう。

すなわちそれは政府によって人民元に規制がかかっている、ということも出来るのではないでしょうか。

円やドル、ユーロといった通貨の価値が他の通貨の価格変動により変わっていく、というのはFXをやっている方なら皆さんご存知だと思います。

そういった「変動相場制」という制度とは異なり、市場に通貨価値を決めさせないという目的を持つのが人民元のような「管理フロート制」です。

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これにより急激なレートの変動を防ぐことが出来るほか、自国経済にとってある程度有利な方向に自国通貨の価値を誘導できる、などということが起きます。

当然他国との関係もあるので、あくまでもある程度の介入しか行なえないわけですが、他国からすれば輸出入の面でデメリットとなることもあり、物議がかもされているところです。

■SDR組み込みにより人民元の信用性は向上か

そういった特徴を持つ人民元ですが、アジアの中でも成長著しい中国の主要通貨であるため、当然その価値も注目されています。
2016年1月にはIMF(国際通貨基金)が制定するSDR(特別引き出し権)の中に組み込まれ、更にその注目度が上がったと言えるでしょう。

IMFとはおよそ190ヵ国が参加する国際機関のことで、世界の金融・経済のバランスを保つための存在です。
SDRとは通貨バスケットのことで、IMF加盟国は有事の際などにここから資金の借り入れを行うことが出来ます。

日本語の「特別引き出し権」という文字の通り、特別なことがあった時に引き出しを行えるというわけですね。

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SDRはリスクを下げるために複数通貨から構成されており、ドル、ユーロ、円などの先進国通貨の占める割合が高くなっています。
そこに新たに2016年10月から人民元が加わり、構成比率が大きく変化。何とドル、ユーロに次ぐ3番目の組み込み比率の高さとなりました。

その理由としてはまず、SDRに組み込まれることにより、人民元の信用性が上がるといったポイントが挙げられるでしょう。
それにより人民元を基にした金融商品を作り資金を集め、経済の更なる発展に繋げることも可能です。

デメリットともとれる管理フロート制を導入している人民元ですが、そういった点を踏まえてもSDRに組み込む価値があるとIMFは踏んだのではないでしょうか。

■FXにおいて人民元はどのような存在か?

まず人民元を取引可能な通貨として扱っている国内FX業者は多くありません。先述の通り、規制が厳しい通貨であるためです。

人民元は正確には「CNY」「CNH」という2種類に分類され、前者は中国本土でのみ、後者は中国内外で取引可能なタイプの人民元となっています。
人民元の取引自体は他の通貨に影響を与えることは少ないですが、2016年8月には人民元のレート切り下げを理由に全世界で株安を引き起こした「チャイナショック」が起きました。

これが起こってからというもの、人民元のレートに注意を払っている人は多いのではないかと思います。安定した値動きを見せるのが最も好ましいですが、中国経済はやや停滞してきているということもあり、この先も注目されていくのではないでしょうか。

株安は当然為替にも影響を与えますから、人民元レートだけでなく、中国経済の動向もニュースなどでチェックしておきたいところですね。

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